みなさん、こんにちは。6スポットてんとうむしの「シックス」です。よろしくお願いします。まさえ先生!今日も体の不調に悩んでいる人の症状について教えてください。
はい、わかりました。今回は、「口呼吸が体に及ぼす影響」について話をしたいと思います。
ぼくみたいに無意識に口呼吸していたら、ぜひ知りたい内容です。
そうですね。では、まず、自分が口呼吸かどうか、チェックしてみましょう。次の10項目に当てはまるかどうかみてみましょう。
□ 朝起きると喉がイガイガ・ヒリヒリしている
□ 朝起きると喉が渇いている
□ 唇がカサカサしている
□ いびきをかく
□ 鼻がつまっている
□ いつも鼻がグジュグジュしてすっきりしない
□ 人から口が開いていると指摘されたことがある
□ 目が腫れぼったく、むくんでいる
□ 口臭を指摘されたことがある
□ 舌に歯形がついている
これらのうち1つでもチェックが入ると口呼吸の可能性があります。
えっ!1つでも!? ぼく半分以上当てはまります。やっぱりね。喉の不調も口呼吸からきているのですね。
喉ばかりではありません。消化器官である口の使い方が間違っていると、口はもちろん、ほかの器官にも負担がかかり、いろいろなところに支障が生じてきます。
えぇっ!ほかの器官にも影響がっ!なんだか急に口が渇いてきましたよ。
口の中が乾いた状態になると菌が繁殖しやすくなり、虫歯や口臭の原因になります。
口臭で悩んでいる人は、口呼吸が原因ってこともあるのかぁ。
さらに、口呼吸によって吸い込んだ空気と一緒に、細菌やウィルスなどの病原体も直接取り込むこととなります。そうでなくても口は、食事やおしゃべりをしているとき、病原体が侵入しやすい器官といえます。
それじゃぁ、口呼吸の人は風邪をひきやすいのですか?
体内には、病原体の侵入を食い止めるために免疫機能が備わっており、喉の奥にも舌扁桃、口蓋扁桃、咽頭扁桃など免疫を担うリンパ組織が発達しています。
免疫機能が働いてくれたら大丈夫ですね。
しかし、常に病原体を取り込んでいる状態となり、リンパ組織が戦い続けていると、それは疲弊し、戦闘能力が低下してしまい、免疫力が下がります。その結果、風邪をひきやすくなったり、肺炎などの感染症を起こしやすくなったりして、さまざまな病気を発症する要因になります。
免疫機能を働かせ過ぎてもダメってことかぁ。難しいですね。
花粉やダニ、ハウスダストなどの異物が喉に付着し、リンパ組織が反応して炎症を起こす原因になってきます。免疫が過剰に反応してしまうことで引き起こされるのが、花粉症や喘息、アトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患です。
さまざまなリスクをかかえているのですね、口呼吸というのは。
はい。口呼吸は、鼻や喉にだけにとどまらず、全身の健康を害するリスクを高めることとなるのです。本人も気づかないような軽い症状でも持続してしまうと、じわじわと細胞をむしばんでいき、やがて血管や臓器などを傷つけ、寿命を縮める結果を招きかねません。
痛みや熱などの症状として現れない慢性的な炎症に気づくチャンスが、この「口呼吸」という「症状」ともいうべきものなのですね。ぼくも早く口呼吸を直さないと…。どうしたら直せますか?予防法などありますか?
はい、それについては、またの機会に話をしたいと思います。
わかりました。今回もありがとうございました。
ありがとうございました。